【Python超入門】プログラミングで計算してみよう!四則演算と便利な算術演算子を徹底解説 #2
「プログラミングって難しそうだけど、まずは簡単な計算から始めてみたい…」
「Pythonで足し算や引き算ってどうやるの?」
こんにちは! この記事は、プログラミングの世界に足を踏み入れたばかりの初心者さんや、Pythonで基本的な計算方法を知りたいと考えているあなたに向けて書いています。実は、Pythonを使うと、電卓のように、いえそれ以上に手軽でパワフルな計算が簡単にできてしまうんです!
プログラミングの多くの場面で計算は基礎となります。この記事を読めば、Pythonを使った基本的な四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)はもちろん、もう少し便利な算術演算子についてもマスターできます。さあ、一緒にPythonでの計算の世界を探検しましょう!
1. Pythonで計算を始める前に:対話モードを使ってみよう
Pythonの計算を試すのに一番手軽な方法は、「対話モード(インタラクティブモード)」を使うことです。Pythonをインストールした際に一緒に入るIDLE(統合開発環境)や、ターミナル(WindowsならコマンドプロンプトやPowerShell、macOSならターミナル.app)でpython
と入力して起動するPythonインタプリタで、直接コードを打ち込んで結果をすぐに見ることができます。
例えば、print(1 + 1)
と打ち込んでEnterキーを押せば、すぐに2
と表示されます。この記事のサンプルコードも、ぜひ対話モードで試してみてくださいね。

(もしPythonの環境構築がまだの方は、こちらの記事を参考にしてみてください。)
また、計算結果や数値を「変数」という箱に入れておくことで、後から何度も使ったり、複雑な計算を分かりやすくしたりできます。変数についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
2. Pythonの基本!四則演算をマスターしよう
まずは、おなじみの四則演算から見ていきましょう。Pythonでは、数学で使う記号とほぼ同じように計算できます。
2.1. 足し算: +
演算子
二つの数値を足し合わせます。+
記号を使います。
result = 5 + 3
print(f"5 + 3 = {result}") # 結果: 5 + 3 = 8
a = 10
b = 7
sum_ab = a + b
print(f"{a} + {b} = {sum_ab}") # 結果: 10 + 7 = 17
print(1.5 + 2.3) # 結果: 3.8 (浮動小数点数同士の計算も可能)
2.2. 引き算: -
演算子
一方の数値からもう一方の数値を引きます。-
記号を使います。
result = 10 - 4
print(f"10 - 4 = {result}") # 結果: 10 - 4 = 6
x = 15
y = 20
diff_xy = x - y
print(f"{x} - {y} = {diff_xy}") # 結果: 15 - 20 = -5
print(5.5 - 2.1) # 結果: 3.4
2.3. 掛け算: *
演算子
二つの数値を掛け合わせます。*
(アスタリスク)記号を使います。
result = 6 * 7
print(f"6 * 7 = {result}") # 結果: 6 * 7 = 42
num1 = 4
num2 = 0.5
product_nums = num1 * num2
print(f"{num1} * {num2} = {product_nums}") # 結果: 4 * 0.5 = 2.0
2.4. 割り算: /
演算子
一方の数値をもう一方の数値で割ります。/
記号を使います。Pythonの割り算では、結果が割り切れる場合でも、必ず浮動小数点数(小数)になる点に注意しましょう。
result = 20 / 4
print(f"20 / 4 = {result}") # 結果: 20 / 4 = 5.0 (浮動小数点数になる)
result2 = 10 / 3
print(f"10 / 3 = {result2}") # 結果: 10 / 3 = 3.3333333333333335
# 0で割ろうとするとエラーになります (ZeroDivisionError)
# print(5 / 0)
3. もう少しステップアップ!便利な算術演算子
四則演算以外にも、Pythonには便利な算術演算子があります。
3.1. 整数の割り算 (切り捨て除算): //
演算子
割り算の結果、小数点以下を切り捨てて整数部分だけを取得したい場合に//
を使います。
result = 20 // 4
print(f"20 // 4 = {result}") # 結果: 20 // 4 = 5
result2 = 10 // 3
print(f"10 // 3 = {result2}") # 結果: 10 // 3 = 3 (小数点以下切り捨て)
result3 = 7 // 2
print(f"7 // 2 = {result3}") # 結果: 7 // 2 = 3
3.2. 剰余 (あまり): %
演算子
割り算の余りを計算します。%
記号を使います。これは、ある数が偶数か奇数かを判定したり、周期的な処理を行ったりする際によく使われます。
result = 10 % 3
print(f"10 % 3 = {result}") # 結果: 10 % 3 = 1 (10を3で割った余りは1)
result2 = 7 % 2
print(f"7 % 2 = {result2}") # 結果: 7 % 2 = 1 (7は奇数)
result3 = 6 % 2
print(f"6 % 2 = {result3}") # 結果: 6 % 2 = 0 (6は偶数)
3.3. べき乗: **
演算子
ある数値の何乗かを計算します。**
記号を使います。
result = 2 ** 3
print(f"2 ** 3 = {result}") # 結果: 2 ** 3 = 8 (2の3乗)
result2 = 5 ** 2
print(f"5 ** 2 = {result2}") # 結果: 5 ** 2 = 25 (5の2乗)
result3 = 4 ** 0.5
print(f"4 ** 0.5 = {result3}") # 結果: 4 ** 0.5 = 2.0 (4の0.5乗は平方根と同じ)
4. 計算の順番は?演算子の優先順位
複数の演算子が一つの式に含まれている場合、Pythonは数学のルールと同じように、計算する順番(優先順位)を持っています。
- 優先順位が高いもの:
**
(べき乗) - 次に高いもの:
*
(掛け算),/
(割り算),//
(切り捨て除算),%
(剰余) - 優先順位が低いもの:
+
(足し算),-
(引き算)
同じ優先順位の演算子が並んでいる場合は、基本的に左から右へと計算されます。
もし計算の順番を自分で指定したい場合は、数学と同じように括弧 ()
を使います。括弧の中が最も優先して計算されます。
calc1 = 2 + 3 * 4
print(f"2 + 3 * 4 = {calc1}") # 結果: 2 + 3 * 4 = 14 (掛け算が先)
calc2 = (2 + 3) * 4
print(f"(2 + 3) * 4 = {calc2}") # 結果: (2 + 3) * 4 = 20 (括弧内が先)
calc3 = 10 / 2 * 5
print(f"10 / 2 * 5 = {calc3}") # 結果: 10 / 2 * 5 = 25.0 (左から順に計算)
calc4 = 2 ** 3 * 2
print(f"2 ** 3 * 2 = {calc4}") # 結果: 2 ** 3 * 2 = 16 (べき乗が先)
計算の順序が不安な場合は、括弧を使って明示的に指定するのがおすすめです。
5. 変数を使って計算をもっと便利に!
これまでの例でも少し出てきましたが、数値や計算結果を変数に保存しておくと、コードが読みやすくなったり、同じ値を何度も使えたりして非常に便利です。
price_apple = 150 # リンゴの値段
count_apple = 3 # リンゴの個数
price_orange = 120 # オレンジの値段
count_orange = 2 # オレンジの個数
# 合計金額を計算
total_price = (price_apple * count_apple) + (price_orange * count_orange)
print(f"リンゴの小計: {price_apple * count_apple}円")
print(f"オレンジの小計: {price_orange * count_orange}円")
print(f"合計金額: {total_price}円")
実行結果 (例):
リンゴの小計: 450円
オレンジの小計: 240円
合計金額: 690円
このように変数名に意味のある名前をつけることで、何をしている計算なのかが直感的に理解しやすくなりますね。
まとめ:Python計算の第一歩はバッチリ!
今回は、Pythonを使った基本的な計算方法について学びました。
+
,-
,*
,/
を使った四則演算//
(切り捨て除算),%
(剰余),**
(べき乗) といった便利な算術演算子- 演算子の優先順位と括弧
()
の使い方 - 変数を使った計算
これらの基本的な計算は、これからあなたがより複雑なプログラムを作っていく上での大切な土台となります。例えば、ゲームのスコア計算、家計簿アプリの収支計算、データ分析での統計処理など、ありとあらゆる場面で計算は使われます。
次は、計算結果に応じて処理を変える「条件分岐(if文)」や、同じ処理を何度も繰り返す「ループ処理(for文、while文)」などを学んでいくと、プログラミングでできることの幅がさらにグッと広がりますよ!
ぜひ、今回学んだことを活かして、色々な計算をPythonで試してみてくださいね!
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